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………かしゃり 聞こえてきた、甲冑の音 それを耳にした瞬間…黒服は、全身の体温がすぅ…と、下がっていくのを感じた 思い出す 籠釣瓶を取り押さえる任務で、「首塚」の敷地内に入ってしまった、あの時の事を 「くくくくくくくっ、顔を合わせるのは久しぶりだなぁ?」 「…お久しぶりです」 「あ、将門様」 自分と契約してくれた青年と少女と、祭会場を歩いていて その人物と、遭遇してしまった 通常ならば、このような時刻に、彼が出歩いているはずがない ……だが、今回の祭は、彼が出歩く事ができる「理由」を作ってしまっている 「夢の国」や「鮫島事件」との戦いが終わった今でも、この祟り神は平気な顔をして、祭会場を歩いていた 「どうしたんすか?将門様?…今日は、あいつと一緒じゃないなんて」 青年は、将門を恐れる様子もなく、平気でそう口にする …慣れ、と言うものなのだろう、この青年は将門と何度も接触している ……恐れる理由を、もっていないだけなのかもしれない この青年は、将門を敬っている 将門に祟られる理由を、この青年は持っていないから 「あぁ、あれか?あれは、少し目を話した隙に見失ってしまった。探しているのだが、見付からんなぁ」 「将門様が見失ったんすか?それとも、向こうが将門様を見失ったか、どっちなんすか」 「………」 将門と青年の会話を前に、少女は、やや警戒したような表情を浮かべている 確か、この少女は将門と接触した事がないはずだ 未知の相手を前に、警戒しているのだろう 「…大丈夫ですよ、こちらから害を与えなければ、敵対する相手ではありませんから」 「……そう」 それでも、少女は完全には警戒を解かない …それは、そうだろう 将門本人はさほど意識していないだろうが、この霊気 怨霊でも背負っているかのような、迫力 …そもそも、周囲の学校町の住人たちが、それに「気づかない」のがある意味で異常なのだ いや、その異常がまかり通るからこそ、この街は世界的に見ても異常な数の都市伝説を抱えながらも、何ら問題なく存在し続けているのかもしれないが… 「くくくっ、なるほど、そこの童か、こやつと共に、お前と契約したのは」 将門が、口元に笑みを浮かべて少女を見た 少女は、ますます警戒する 「……お願いですから、少しはその霊気を弱めてください」 「くくくくくっ、無理だなぁ?何せ、我は祟り神であるからなぁ?」 …言うだけ無駄だと思ったが、やはりそうか 黒服は、小さくため息をつく 「…それで、何か、御用でしょうか」 「あ、そうだ。将門様、こいつに何か用ですか? ……用がなければ、声などかけてこないだろう こちらに声をかけてきた、という事は、何らかの用件があるという事だ それがどんな用件なのかは、あまり想像はしたくないのだが 「なぁに、少々、尋ねる事があるまでよ…………貴様、「夢の国」を討ち取ったそうだなぁ?」 「…私、など。ただ、他の方の手助けを、少ししたまでです」 自分の力で「夢の国」を……否、「夢の国の創始者」を討ち取った訳ではない ただ、ほんの少し ほんの少し、手助けしただけ 少なくとも、この黒服はそう考えていた あれは、Tさんがやり遂げたことである 支配から解き放たれた「夢の国」が、新たに支配される事なく、自分の意思を守り抜いた結果だ …この黒服は、そう考えていた 己に自信と言う物を全く持っていない、この黒服らしい返答ではあった ………しかし、この日 彼はこの自分の言動を、後悔する事になる 「…あぁ、そうだ。お前と共に、「夢の国」相手に戦った者がいたらしいなぁ?」 「………そう、ですが」 …じわり 背中を、嫌な汗が伝う 「それは、どんな奴なのだろうなぁ?」 「…興味がおありなのですか?」 「当然だ。そいつが「組織」と敵対していれば、なお、問題はないな」 くっくっくっくっく、と 将門は、楽しげに楽しげに笑っている …まったく、この祟り神は 黒服は、小さくため息をついた ……そして、考える Tさんが、将門と接触を取る、可能性を Tさんたちは、「夢の国」が最早悪夢に侵されていない事を、「組織」等に伝えて回っているようだ それは、街のあちらこちらに張られたポスターを見ても、わかる …だからこそ、不安である Tさんと対面して、この祟り神がどんな行動をとるか? 「夢の国」を討ち取った者がどれほどの実力か、試して見るくらいはしかねない そんな祟り神の気まぐれの戯れで、Tさんの命が危険に晒される可能性がないと言い切れないのが恐ろしい 「お前も、「組織」に捨てられたならば、こちらに来るが良い。歓迎するぞぉ?」 「……お気持ちだけ、受け取っておきます」 「組織」と「首塚」 今の自分は、どちらにも傾くつもりはない バックアップについては、一つ、「アテ」がある そちらを頼らせてもらうつもりだ その状態で、「組織」と「首塚」、双方に対し中立の立場でいられたらいい、と思う …この二つに、戦って欲しくはないのだ 「くっかかかかかかかかかかか!!まぁ、良かろう」 黒服の答えに、将門は楽しげに笑って かしゃり 甲冑を鳴らし、この場を立ち去ろうとしたが… おぉ、となにやら思い出したように立ち止まり、振り返ってくる 「あぁ、そうだ。青年よ、次の休日、暇は在るか?」 「へ?はい、ありますけど」 将門相手に警戒を続けていた少女の様子に、首をかしげていた青年だったが、将門の言葉にすぐに反応し、返事を返す その答えに、将門は満足したように笑った 「では、その日、「夢の国」と「鮫島事件」相手の勝ち戦の宴を開く。宴の食事の支度は任せたぞ?」 「!はいっ!」 将門にそう言われて、青年は嬉しそうに返事した …何故だろう 一瞬、青年が飼い主に褒められた大型犬に見えたような見えなかったような ちぎれんばかりに振られる尻尾が見えた気がするのは、完全に幻想だろう やはり、自分は疲れているようだ 「…宴、ですか」 「あぁ、そうだ。お前も、そこな童も来るが良い。貴様等も、宴に来る資格はあるからなぁ?」 楽しげに、楽しげに笑って 将門は、甲冑を鳴らしながら立ち去っていく …体中の力が、抜けていくのを自覚した 一瞬、体がよろける 「っとと、大丈夫か?」 「はい…」 …全く あの祟り神と話していると、寿命が縮みかねない 「…少し、休みましょう?しっかり休みましょうと言っても、あなた、聞かないでしょう?」 少女がそう言って、黒服の手を引き始めた 腰掛けて休める場所を探してくれているようだ 黒服は、少女にそのまま手を引かれて行く 青年が、そんな二人の後を慌てて追いかけてきた 「……宴、だったかしら?行くの?」 「はい、まぁ、誘われましたから……付き合い、と言うものがありますので」 …最も、その前に 将門とは、もう一度会って話さなければならないのだが ……「籠釣瓶」の件に関して、問いたださなければならない事がある それを考えると、今から胃が痛い 「あなたは、どうなさいますか?」 「え?……さぁ、どうしようかしら?」 黒服の言葉に、曖昧に答えてきた少女 …少女も行くと言うのなら、自分も同行した方がいいだろう 将門の言い方から考えるに、「組織」の関係者すらも、招かれる可能性があるのだ 少女は、ある意味で「組織」と敵対している状態にも近いのだ トラブルが起きないとも言い切れない …都市伝説として、契約者を護らなければ そんな使命感よりも、何も この少女を危険な目にあわせたくない、という思いが、この黒服は強いのだった fin 前ページ次ページ連載 - とある組織の構成員の憂鬱
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※ルール改変に伴い、作者名の後ろに「feat.キャラクター名」となっている曲もありますが、ここでは省略しています。 ※2012年6月1日よりUGAの曲データは機種指定必須となりました。当Wikiでは「uga next」のデータをリンク先にしています。他機種についてはお手数ですが各自検索願います。 UGA配信中・配信決定済 DAM JOYSOUND UGA曲名順【あ】 UGA曲名順【か】 UGA曲名順【さ】 UGA曲名順【た】 - UGA曲名順【は】 UGA曲名順【ま】 UGA曲名順【や】 UGA曲名順【ら】 UGA曲名順【わ】 歌手名で調べたい場合はこちら: UGA歌手名順【あ】 UGA歌手名順【か】 UGA歌手名順【さ】 UGA歌手名順【た】 UGA歌手名順【な】 UGA歌手名順【は】 UGA歌手名順【ま】 UGA歌手名順【や】 UGA歌手名順【ら】 UGA歌手名順【わ】 JOYSOUND歌手名はこちら: JOY歌手名順【あ】 JOY歌手名順【か】 JOY歌手名順【さ】 JOY歌手名順【た】 JOY歌手名順【な】 JOY歌手名順【は】 JOY歌手名順【ま】 JOY歌手名順【や】 JOY歌手名順【ら】 JOY歌手名順【わ】 DAM歌手名順はこちら: DAM歌手名順【あ】 DAM歌手名順【か】 DAM歌手名順【さ】 DAM歌手名順【た】 DAM歌手名順【な】 DAM歌手名順【は】 DAM歌手名順【ま】 DAM歌手名順【や】 DAM歌手名順【ら】 DAM歌手名順【わ】 BACK(カラオケ情報総合インデックスページ)へ戻る。 UGA配信中・配信決定済 曲名 歌手名 曲番号 配信予定 【な】 ナイトウォーカー 村人P 6228-26 配信中● ナイトの正夢 Diarays 6224-42 配信中● Knife れるりり 6203-52 配信中● ナイフ パワーコードP 6228-25 配信中● 911 -Battle to Stop the War- SHO(キセノンP) 6203-68 配信中● 99minutes theater vataco(バタパンP) 6208-29 配信中● Now ラヴリーP 6206-88 配信中● ナガレボシ YM 6201-23 配信中● ナガレボシニイノル yksb 6214-10 配信中● 泣き虫アンサンブル TOKOTOKO(西沢さんP) feat.みどりいぬ。 6213-14 配信中● 泣キ虫カレシ HoneyWorks 6203-42 配信中● ナキムシグラデイト tilt-six 6217-02 配信中● なきむしでんき きくお×ATOLS 6215-47 配信中● ナキムシピッポ sasakure.UK 6206-46 配信中● ナキムシロボ 村人P 6221-59 配信中● nag osu 6208-66 配信中● 梨本ういメドレー(なれのはて / 惨事のハニー / 夜行性ニワトリ行進曲 / くたばれPTA/ 死にたがり / あぁあぁあぁああぁあぁああぁ / ペテン師が笑う頃に) 梨本うい 6212-13 配信中● 夏に憑かれたピエロ あすなろ 6211-15 配信中● 夏の終わり、恋の始まり すこっぷ 6210-10 配信中● [レコおと]夏の終わり、恋の始まり すこっぷ 7902-56 配信中● 夏の風と、キミと私と麦わら帽子。 maya 6202-42 配信中● 夏の空と君の傘下で utml 6224-43 配信中● 夏の日と、幽霊と、かみさま Tinkle-POP 6209-05 配信中● 夏は短し恋せよ男子 コニー 6229-94 配信中● ナナイロノ蝶 えんどりP 6213-16 配信中● 七転び八起きない うたたP 6218-29 配信中● 七つの罪と罰 mothy 6234-77 配信中● ナナプラス+ ななひら(作詞作曲:ムスカP) 3755-84 配信中● 涙雨~なみだあめ SHO(キセノンP) 6217-47 配信中● 涙のララバイ 石原慎之介 6205-75 配信中● 涙は宇宙に降る 虹原ぺぺろん 6231-64 配信中● 名もなきワンダーレジスト PolyphonicBranch 6231-79 配信中● NARAKA 蝶々P×164 6222-27 配信中● 奈落と唄 uzP 6207-64 配信中● なりすましゲンガー KulfiQ 6205-96 配信中● なれのはて 梨本うい 6200-99 配信中● ナンカイレンアイ タカノン 6205-26 配信中● ナンカイレンアイ《本人映像》 タカノン 6826-74 配信中● ナンカイレンアイ《レコおと》 タカノン 7901-87 配信中● 何時何分何秒地球が何回回ったころ? uzP 6207-62 配信中● [レコおと]なんだかとっても!いいかんじ koushirou 7900-98 配信中● なんで? れるりり 6203-78 配信中● 【に】 虹(And My Bird Can Sing) ムスカP(狐夢想) 6203-32 配信中● 虹色ステップス あんP 6223-24 配信中● にじいろのはる ふわりP 6224-34 配信中● 二次元ドリームフィーバー PolyphonicBranch 6207-94 配信中● 西へ行く buzzG 6202-08 配信中● 23世紀の青色 YonoP 6214-74 配信中● 二重のキセキ ゆうP 6204-08 配信中● 二重のキセキ《レコおと》 ゆうP 7901-51 配信中● ニセモノ注意報 150P 6210-20 配信中● 二息歩行 DECO*27 6204-82 配信中● 二息歩行《本人映像》 DECO*27 6867-52 配信中● 日常と地球の額縁 wowaka 6201-95 配信中● ニナ ピノキオP 6224-49 配信中● ニビョウカン MARUDARUMA 6210-93 配信中● 鈍色のアポカリプス Dixie Flatline 6207-52 配信中● 鈍色のアポカリプス《レコおと》 Dixie Flatline 7902-16 配信中● 鈍色の街 だあくP 6202-14 配信中● 249.51 クワガタP 6221-61 配信中● 日本橋高架下R計画 じん 6208-59 配信中● 人形と左目 デッドボールP 6229-65 配信中● 人魚姫のための靴箱 前略P 6207-76 配信中● 人間方程式 村人P 6230-50 配信中● 【ぬ】 ぬかしおる akiwo 6205-37 配信中● 脱げばいいってモンじゃない! デッドボールP 6200-31 配信中● 【ね】 name of memory buzzG 6202-07 配信中● NAKED yksb 6214-11 配信中● ねぇ聞いてよレモネード hanzo 6202-21 配信中● ネオテニーラヴ 触媒ファントムガール 6214-47 配信中● ネオロマンチスト Re nG 6201-18 配信中● 願い SHO(キセノンP) 6217-42 配信中● ねがいごと ふわりP 6221-55 配信中● 願い花 アウトプットP 6206-20 配信中● ネガポジ*コンティニューズ sasakure.UK 6212-43 配信中● ネギさま! Bravo☆ Negicco(作詞作曲:Runo) 4013-61 配信中● 葱を追え☆ 乙女P 6217-38 配信中● NEXT STAGE 無力P 6204-43 配信中● ネコソギマターバップ sasakure.UK 6233-29 配信中● 猫にオレンジ るなちゅ 6222-99 配信中● ネコネコ☆スーパーフィーバーナイト samfree 6233-58 配信中● ネコミミアーカイブ 糞田舎P 6206-24 配信中● ネトゲ廃人シュプレヒコール さつき が てんこもり 6202-99 配信中● ネトゲ廃人シュプレヒコール《レコおと》 さつき が てんこもり 7902-46 配信中● Neverland KEI 6214-49 配信中● ネメシスの銃口 mothy 6235-78 配信中● 寝屋川アンダーザブリッジ kyoki 6215-82 配信中● ネリの星空 花束P 6202-45 配信中● 粘着系男子の15年ネチネチ 家の裏でマンボウが死んでるP 6201-42 配信中● 粘着系男子の15年ネチネチ《レコおと》 家の裏でマンボウが死んでるP 7902-77 配信中● 【の】 ノータイムリミット ちゃむ 6209-71 配信中● ノーナイデンパ YM 6202-81 配信中● NOISE SHO(キセノンP) 6217-65 配信中● 脳漿炸裂ガール れるりり 6211-98 配信中● 脳漿炸裂ガール《本人映像》 れるりり 6830-51 配信中● 脳漿炸裂バーサン 小林幸子(原曲作曲:れるりり) 3262-77 配信中● 脳内インセプション 傘音 6214-86 配信中● 脳内革命ガール MARETU 6220-81 配信中● 脳内妄想プレイヤー 雷鳴P 6211-23 配信中● 能面島神隠し事件 てにをは 6227-81 配信中● ノスタルジア Junky 6207-88 配信中● 希音ユウキの原音消失 能民(総受けP) 6223-65 配信中● のぼれ!すすめ!高い塔 きくおはな(きくおと花たん) 4705-60 配信中● 呪いのススメ bibuko 6203-53 配信中● Non-Stop Revolution kermit 6202-94 配信中● UGA曲名順【あ】 UGA曲名順【か】 UGA曲名順【さ】 UGA曲名順【た】 - UGA曲名順【は】 UGA曲名順【ま】 UGA曲名順【や】 UGA曲名順【ら】 UGA曲名順【わ】 DAM DAM曲名順はこちら: DAM曲名順【あ】 DAM曲名順【か】 DAM曲名順【さ】 DAM曲名順【た】 DAM曲名順【な】 DAM曲名順【は】 DAM曲名順【ま】 DAM曲名順【や】 DAM曲名順【ら】 DAM曲名順【わ】 JOYSOUND JOYSOUND曲名順はこちら: JOY曲名順【あ】 JOY曲名順【か】 JOY曲名順【さ】 JOY曲名順【た】 JOY曲名順【な】 JOY曲名順【は】 JOY曲名順【ま】 JOY曲名順【や】 JOY曲名順【ら】 JOY曲名順【わ】 BACK(カラオケ情報総合インデックスページ)へ戻る。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2714.html
「キョンくん、おっはよー!!朝ご飯できてるよー!!」 「ぎ・・・ぎがああああああぁぁあああっっっ!!??」 妹の目覚まし”シスターズボディープレス”で叩き起こされた俺はその衝撃に死ぬかと思った。 俗に言う朝立ち。その状態のアレの上に乗ってきたのだ。もう、痛いのなんのってない。 そう、何が起きたか解らないような痛みだったのだ。 「あぁああああぁあああああぁぁぁぁぁああぁぁぁ・・・・・・っっっっっ」 急速に、意識が薄れていく。 「どうしたの!?大丈夫!?」 妹が凄い慌てた様子で俺を揺さぶる。 「と、とりあえず・・・大丈夫、だ・・・・・ガクッ」 「キョンくん!?キョンくんっ!キョンく・・・キョ・く・・・キョ・・・・・」 よっぽどの激痛だったに違いない。 俺は、そこで意識が途絶えた。 そして、目覚める事はなかった。 死因「シスターのカールイス」 BAD END 第一話「My little lover」 ・・・と、まぁ、そんなんで死ぬ訳がなく、しばらくして俺は目が覚めた。 「・・・ん?」 どうしてたんだっけな。 あー・・・あ、そうだ。空中妹ダイブで気絶してたんだっけか。 自分のあれを確認する。ん、大丈夫そうだ。 それよりも体が物凄くダルい事が気になる。どうしたんだろう、俺は。 「あの・・・」 と、突然ひょっこりと俺の視界に少女が入ってきた。 見たことのある心配そうな顔。前見た時よりも大人びた気がする。 「・・・ミヨキチか?」 俺はその名前を呼んだ。念のために確認する為。 「はい。お久しぶりです。えっと・・・お兄さん、大丈夫ですか?」 濡れタオルをピトッと俺の額に置きながら尋ねてくる。 うん。冷たさが何とも心地良い。 「あー・・・なんとかな。ただ頭が少しふらふらするんだよな・・・」 何だか知らないが目覚めた時からある感覚。 間違いなく妹のムーンサルトキックバックドロップ(仮)とは無関係のダルさ。 恐らくは風邪だろう。この季節だから油断していたのかもしれない。 「だ、大丈夫じゃないじゃないですか・・・!!」 そう言ってミヨキチは微妙に泣きながらオロオロとしていた。 「あぁ、大丈夫だって。うん。ほら、この通り」 少し無理して起き上がり、手をブンブンと振り回す。 頭にガンガンと痛みとして響くがミヨキチを心配させる訳にはいかない。 「ほ、本当ですか?」 「そんな物凄く心配そうな顔をしなくても大丈夫さ」 なるべく自然な笑顔を作ってミヨキチの頭を撫でてやる。 さらりとした黒い髪が指に絡んではスッと指の隙間を通っていく。 「綺麗な髪だな」 「え・・・あ、ありがとうございます」 なでなで。 「・・・・・・」 なでなで。 「・・・・・・」 なでなで。 「・・・・・・」 なでなで。 「・・・・あの」 「ん?」 ミヨキチが顔を真っ赤にして上目遣いで喋りかけてくる。 くっ、その顔は反則だ。 「頭、撫でてくれるのは嬉しいんですが・・・その・・・恥ずかしいというか・・・・・」 「あぁ、悪い!」 言われて気付いた。俺、滅茶苦茶頭撫でてるで、しかし。 とりあえず慌てて手をパッとのける。その反動だった。 ズキッ。 「っ・・・」 思わず呻いた。 あの程度の動きなのに呻かずにはいられないぐらい頭に思いっきり響いたからだ。これは軽い風邪じゃない。 間違いなく熱は38度超えてる。図らずとも自信がある。ファイナルアンサーで1000万だな。 「お、お兄さん!?」 ミヨキチが慌てて俺の顔を覗き込んでくる。 「大丈夫。手をのける時に腰を捻っただけだから・・・」 「お兄さん腰なんて動かしてませんよ・・・気をきかしてくれるのは嬉しいんですけど無理しないで下さい・・・お願いです・・・・・」 「・・・悪い」 その顔を見ていると、どうも嘘はつけなかった。 酷い罪悪感が湧いて、湧いて、とめどなく湧いていたからだ。 「もしも、もしもお兄さんに何かあったら・・・私は・・・・・」 そう言って突然ミヨキチは俺の腕に顔を埋めて泣き出した。そりゃもう思いっきり肩を震わせて。 流石にこればかりは反応のしようがないし対処方法も解らない。 相手は大人びているとは言えども小学生だしな。子供心は解らない。 「ちょ、待て・・・どうしたんだよいきなり」 ミヨキチはひたすらに泣くしかない。どうしたら良いんだ? 俺はとりあえず泣き止むまでそっと抱きしめておくことにした。 「泣くなよ、ミヨキチ。可愛い顔が台無しだぞ?」 「ぐす・・・うぅ・・・」 「よしよし・・・すまないな・・・」 背中をとんとんと叩きながら俺はあやす。 幼い頃のうっすらとした記憶の中で親にされたように。 見よう見真似相違ないものではあったが、おかげでミヨキチの泣き声は段々とフェードアウトしていった。 親の教えは偉大なり。うんうん。 「落ち着いたか?」 「はい・・・」 「どうして、泣いたんだ?」 「もう、我慢が出来ないからです。私は、お兄さんが好きです。大好きです」 ・・・・・・・・・・・。 思考停止することおよそ数十秒。 思考の電源再起動。デフラグ。・・・完了。 さて、今起きた事を冷静に考えような。 ・・・・今、好きですって言われたんだな?ミヨキチに。そういうことだな。 ハハハ、そうかそうか・・・って。 「・・・ハァ!?」 即座に反応?そんなの出来るわけがないだろ。 何?何て言ったんだ?ちょっと待てよ。え? 「・・・好きなんです。お兄さんの事が、一人の男性として大好きなんです」 これはあれか。愛の告白って奴か。 あぁ、そうだな。了解しました、大佐。俺は今告白されているんですね。 何だか解らないけど犯罪の匂いがしています。あぁ、しています。 「私は、まだ子供だし、きっとお兄さんも私を子供と見ていると思います。だけど、大好きなんです。愛してるんです」 子供は言わんような言葉を並べて告白してくるミヨキチ。 俺はただ黙って聞く事しか出来ない。迫力が、そのか細い声の中にあった。 そして、再びミヨキチの目が潤み始める。 「ですから・・・無理は、しないで下さい・・・心配で仕方が無いんです・・・・・・」 「・・・解った。無理してすまない・・・・・」 「・・・はっ!わ、わわわ私とんでも無いこと言ってしまって・・・・・・!!」 そこでミヨキチの顔は一気に真っ赤になった。 「ははは、良いんだよ。ありがとう、ミヨキチ。俺は嬉しいよ」 「お兄さん・・・」 「でも、ミヨキチはまだ幼い。別に子供扱いしてる訳じゃなくて世間的に愛があっても駄目だと言われるような状態なんだ」 俺の言葉にミヨキチは声を大きくして言った。 「世間なんて関係ないです!愛さえあれば関係ないんです!!」 漫画なら活字でドーンって書いてありそうなぐらいの迫力だった。 目を思いっきりぎゅっと瞑って、思いっきり叫んだのだろう、本人としては。 「そ、そりゃまぁ、そうだけど、さ・・・」 「私は・・・もう我慢出来ないんです・・・・・」 そう言ってミヨキチは俺を抱きしめてきた。 ここまで美少女に言われて、抱きつかれて、なお無理だと言える男が居るだろうか。 いや、居るわけがない。 あぁ、お父さん。あぁ、お母さん。そして、妹よ。ごめんなさい。 「ミヨキチ・・・」 「なんですか?」 俺はどうやら、 「顔を上げて」 「はい・・・ん」 「・・・」 世間的にはヤブァイだろうけど、小学生と・・・ 「・・・」 「・・・今の、ファーストキスですから、えっと・・・その・・・ちゃんと責任取ってくださいね」 「・・・もちろん」 ・・・・・・・恋をする事になりました。・・・テヘッ★ 第二話「遊園地でつかまえて 前編」へ
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<side n> 今日くらいは、待たせちゃいかん。 てか、先に行って驚かせよう。 なんて思っていたのに・・ はやっ! 一体、いつから待ってたんよ? 待ち合わせ場所には、もうすでにあ〜ちゃんの姿。 まだ、約束の時間まで半時間はあるというのに・・ 『式の前日、二人で会えないかな?』 あ〜ちゃんから、メールがきたのは数日前。 真意が汲み取れなくて、少々、戸惑った。 けど、断る理由なんて、もちろん、ない。 だから、こうして会うことになったわけだ。 「お待たせ!」 そう声をかけると 「うわっ、のっち、なんでこんな早いん?」 心底驚いてるようなあ〜ちゃんの表情。 そりゃ、びっくりするだろうけど・・ 「てか、あ〜ちゃんこそ、どんなけ早いんよ」 「あ〜ちゃんは、思っとったより用が早く終わったけぇ。 時間つぶすのもあれだから、もう待っとった」 「あぁ、そうなんだ」 「それよか、のっちこそどうしたん?」 「えっ?あぁ、、今日くらいは、 あ〜ちゃんのこと待ってみようかなぁって」 「なんなん、それ〜」 そう言って、あ〜ちゃんはやわらかく笑った。 出逢ったときから変わらない。 それは、のっちが大好きな笑顔。 何度、その笑顔に救われただろうか? 大好きなあなたは、 明日、結婚する。 なんだか、実感がわかない、、、な。 「んで、どこ行くの?」 「・・まぁ、適当にぶらぶら」 <side a> 心の準備をする暇もなくのっちが現れた。 なんで、こんなときに早く来るかなぁ・・ 「どこ行くの?」 て聞かれたけど、なんも考えてなかったので とりあえず、ぶらぶらすることにした。 しばらくするとのっちが 「未来のダンナさんは、今日なんしてんの?」 て聞いてきた。 「あぁ、、独身最後の日じゃから言うて お友達と遊びに行っとるはず」 「ハメはずしてんじゃないの?w」 「そう言うとったけど、そんなことできん人じゃ」 「はは、そじゃろうね」 しばしの沈黙 「…あ〜ちゃんは?」 「えっ?」 「あ〜ちゃんは、、、今日、 のっちと過ごすので良かった、の?」 困ったな。 いつだって、のっちはストレート、だ。 「うん、良かったんよ」 としか、答えられなかった。 「そっか」 のっちも、ただそれだけしか答えなかった。 うん、独身最後の今日。 なにをしよう?て考えた時 思い浮かんだのは、のっちのことだった。 なにをしたいと思ったわけじゃない。 ただ、一緒に過ごしたいと思った。 なにをするわけでもなく 街をぶらぶらする。 他愛のない会話を紡いでいく。。。 けど、こうして ゆくっりとやわらかな時間を共有していて 気付いた。 なぜ、のっちと過ごしたかったのか。 <side n> よくよく考えると あ〜ちゃんと二人で出かけるなんて いつぶりなんじゃろ? 思い出せないなぁ。 なんとなく、ゆかちゃんに遠慮があった てのもあるけど・・ 別に、友達同士が出かけるくらい いいはずなのに、ね。。。 なにをするでもなく ただ、街をぶらぶら。 お茶にしよっか? そう言って入った、お店も お客さんがいっぱいで、空いてる席を見つけられず・・ 近くに公園があったのを思い出して コーヒーをテイクアウトすることにした。 銀杏並木の通り。 ベンチに腰をかける。 冬の足音はもう、そこまで近づいてきているようで 銀杏の葉は、金色に染まっている。 昼下がりの、やわらかな光に包まれて、 キラキラ輝くその光景は、とてもキレイ、だ。 日に日に、肌寒くなっていく日々。 あったかいコーヒーが、ココロまであったかくしてくれるようで・・ 休日だからだろうか。 たくさんの人たちが、目の前を通り過ぎていく。 けど なんだか、のっちとあ〜ちゃんだけ 別世界にいる、 そんな不思議な感覚に襲われていた。 ふと、あ〜ちゃんに視線を移す。 コーヒーカップを口元に添えながら、、 けれど、コーヒーを飲むでもなく その瞳は、斜め下 なにを見つめるでもなく、漂っていた。 どしたんだろ? 気になって、声をかけようと思ったとき——— <side a> コーヒー片手に、ベンチに座る。 きっと、話をするのなら、今、だ。 この時を逃すと、もう二度と話せない。 そんな気がした。 「ねぇ、、、のっち?」 「ん?」 「あ〜ちゃん、、、このまま結婚してもいいんじゃろか?」 「はっ?」 「・・・」 「…なんか、不安なこと、、あるん?」 ううん、、、そうじゃない。じゃなくて・・・ 「そういうわけじゃなくて、、、あ〜ちゃん、、、だけ 結婚なんてしちゃって、、いいんじゃろか?って・・」 「・・ごめん、、よくわかんないんだけど…」 「・・のっちたち、を、、置き去りに、して、、あ〜ちゃんだけ・・」 <side n> 「あ〜ちゃん、、、このまま結婚してもいいんじゃろか?」 一瞬、なにを言ってるのか理解できなかった。 マリッジブルーってやつですか? て、式は明日じゃん。 でも、、、 「・・のっちたち、を、、置き去りに、して、、あ〜ちゃんだけ・・」 あぁ、、なんとなくわかった、気がする。 「のっちたちは、“結婚”できんから、、遠慮してるん?」 あ〜ちゃんは黙り込んでしまった。 「あぁ、もう、一体なに言い出しよるんw そんなこと気にしとったん?」 「だって・・」 「だってもなにも、、のっちたちは今のままで めっちゃ幸せなんじゃよ?」 「・・・」 「そう見えん?」 「そんなことない!けど、、、」 「けどじゃない!それが、全て、じゃ!!」 <side a> 「それが、全てじゃ!」 そう言いきったのっちを見て 一気に、自分がバカらしくなった。 ほんと、そじゃね。 のっちたちは、幸せ、だ。 そんなのわかりきったこと。 二人のように、幸せになりたい。 そう思って、やっとここまで辿りついたんだ。 「はは、そりゃそうじゃw バカなこといってごめん」 「いやいや、別にいいけどw」 あぁ、ほんと この人は、なんてまっすぐなんじゃろ。 「のっち?」 「今度はなんなん?」 「大好き、じゃよ」 口を出たのは、とてもシンプルで ずっと伝えたかった本音。 のっちは、マメ鉄砲をくらったように 大きな瞳をひときわパチクリさせたけれど、 すぐにやわらかな優しい瞳に戻り 「うん、のっちも、大好きだよ」 そう言ってくれた。 あの暑い暑い夏の日から ココロの奥にしまいこんでしまっていたキモチ。 それが、ようやく昇華されていくようだった。 あの日、のっちのキモチに応えられなった自分。 けれども、ずっと大切な存在だった。 これからも、きっと、、、 あの日以来、触れようとしなかった。 気付かないフリしてた。 大切な想いのカケラを、あの教室の隅に 置きっぱなしにしてた。 それをようやく取り戻し、 やっと、ほんとに歩き出せる。 そんな気がした。 そう ちゃんと、“好き”だってことを 伝えたかったんだ。 だから、今日 のっちと過ごしたいと思ったんだ。 <side n> 「大好き、じゃよ」 一瞬、頭ん中が真っ白になった。 思いがけないコトバ。 けど、 あ〜ちゃんの真剣な表情 やさしい眼差しに なにを言いたいのか わかった気がした。 だから・・ 「うん、のっちも、大好きだよ」 そう素直に応えることができた。 あの日から、およそ10年。 あえて触れてこなかった、核心部分。 互いにきっと、同じキモチだったんだ。 その想いが、 コトバにされることで すっと、自分の中に、おさまっていくのがわかった。 「ありがとう」 あ〜ちゃんはそ言って、はにかんだ。 <side a> 「ありがとう」 それ以上の、コトバはみつからなかった。 ずっとずっと 傍で、支えていてくれた。 大切にしてくれた。 「のっちこそ、ありがとうだよ。 いくら言っても、言い足りないくらい」 そう言った、あなたの笑顔は最高に輝いていた。 その笑顔が、“答え”の全てのように思えた。 「じゃ、そろそろ行くね」 そう言って、立ち上がる。 「うん。また、明日」 そして 「世界一、幸せになってね」 そう言って、すっと手を差しのべてくれた。 その手をぎゅっと握り締めて 「もちろん。のっちたちには、負けんくらい幸せになるけぇ」 そう答えると 「あぁ、、それは難しいかもしれんね〜 のっちたちは、宇宙一幸せじゃから、ねw」 なんて、言いよった。 「ほんま、いつまで経っても、バカっぷるじゃのぉ」 「でしょ?」 二人で、けらけらと笑いあう。 ほんま、バカっぷる、じゃ。 でも、ほんとにずっと羨ましかったんだよ? どんなに時間が過ぎても 変わらず想いあってる二人、が。 絶対に、二人のように、 幸せになるんじゃから! 見とれよ、のっち! <side n> あ〜ちゃんと別れて 家路に着く。 なんだか、不思議な気分のままだった。 でも ココロん中で、ひと段落ついた、 そんな気がした。 部屋に到着。 ドアを開けようと、鍵を差し込むと− あれ?開いてる? そっと、ドアを開け 玄関を見ると、ゆかちゃんの靴が揃えられていた。 あ、そっか。 明日の会場。のっちとこからのほうが近いから 今日は、泊まりにくるんだった。 「ただいまー てか、ゆかちゃん、もう来てるんだ?」 そう言うと部屋の方から、 「うん、ごめん。勝手にあがちゃった」 リビングにゆかちゃんの姿。 「別に、それはいいんだけど」 「一応、メールは入れたんじゃけどね?」 「あ、、そうなんじゃ、気がつかんかった」 「だと思ったw」 いつもと変わらない、最高の笑顔に、一気に 現実に引き戻されていくような気がした。 「おかえりなさい」 「あ、ただいま」 「めずらしく、出かけとったんじゃね」 「うん、、、ちょっと、ね」 「そっか」 ゆかちゃんと、視線がぶつかる。 −どうしたの? そう言いたそうな、彼女を ぐっと引き寄せ、抱き締める。 あぁ、、、やっぱ のっちの、帰るべきことは、 ここ、だ。この人、のとこなんだ。 ほんと、何年経っても、愛しくて愛しくて仕方がない。 「…なんか、、、あった?」 「べつにぃ・・・」 「・・・とうとう明日、だね」 「うん…」 「さみしい?」 「・・ゆかちゃん、、、は?」 「・・正直、、、あんま、実感わかないや」 「うん、のっちも・・」 明日、また 新しい、節目となるだろう。。 「…ゆかちゃん?」 「ん?なに?」 「・・やっぱ、いいや」 「なんなんよぉ!めっちゃ気になるじゃん!w」 「あぁ、、うんwまた、明日、話す」 「・・・明日?」 「うん、明日」 「…うん、、わかった」 ゆかちゃん。 のっちたちも、新たな一歩、を。
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~黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る~ 李白 故人 西のかた黄鶴楼を辞し 古くからの友人『孟浩然』は(揚州より)西の方角にある黄鶴楼(※) に別れを告げ、 煙花三月 揚州に下る 春の霞が立ち上る三月に、揚州に向けて下っていった。 弧帆の遠影 碧空につき 『孟浩然』が乗る帆掛け舟の遠い影も、青空に吸い込まれて見えなくなり 惟だ見る 長江の天際に流るるを ただただ、長江が天の果てまで流れているのをみているだけであった。 ※黄鶴楼 中国の武漢の南西にあった建物。 突然だが、漢詩というものをしっているだろうか? 中国に昔から伝わる詩のひとつだ。僕はこれが大好きなのだよ。 昔の人がどんな事を考えていたか、どんな経験をしていたのか、昔を知る手がかりになるからね、とても面白い。よんでいてワクワクする。意外と昔の人も今の人と考えている事が変わらないのだよ。 でも、そんな漢詩にも読んでいて悲しくなる物があるんだ。 中学校の教科書で読んだ漢詩なのだけどね、初めて読んだ時はまさかその漢詩と同じような体験をするなんて思いもしなかったものだよ。くっくっ。 そう、あれは中学校の卒業式の時だ。 ~黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る~ 李白 故人 西のかた黄鶴楼を辞し 『3年5組17番 佐々木○○』 はい。 席を立ち、体育館をまっすぐ歩き校長先生の元へと向かう。 おや、キョンが寝ている。泣いている人もいるのに、全く彼はいつも・・・。 演台の上に立ち校長先生の元へと一歩進む。 『3年5組17番 佐々木○○。あなたは中学校の過程を終了したことを認める。以下同文です。』 ありがとうございます。 煙花三月 揚州に下る 「全く、佐々木はいいよな。頭の良い高校へ行けて」 そんなことを良いといわないで欲しいものだ。僕は君の事がうらやましいのだよ? 「なぜだ?」 君みたいな県立高校だと試験の順位を気にしなくてもいいからね。 「・・・お前は、嫌味を言っているのか?」 くっくっ。いや、すまない。そんなつもりはなかったんだけどね。 「全く、佐々木と同じ高校へ行きたかったぜ。」 え?キョン?それどういうことだい? 「同じ高校へ行けば勉強を教えてもらう事ができたはずだからな。俺も落第せずにすむだろう?」 あぁ、そういうことですか。 弧帆の遠影 碧空につき ここでお別れだね。 「あぁ、そうだな。また、いつか会おうぜ。親友。」 こちらこそ。絶対また会おう。 「じゃあな、佐々木。」 じゃあね、キョン。 そういってキョンは特に別れを惜しむわけでもなく行ってしまった。 惟だ見る 長江の天際に流るるを 僕は、キョンが角を曲がって見えなくなってもキョンが最後にいたところをずっと見ていた。 「おねえちゃん。なんで泣いてるの?」 声がしたので見てみると、5歳ぐらいの女の子が僕を見ていた。 泣いている?僕が?そんなわけないだろうと言おうとして、ふと、目のピントが合っていない事に気が付いた。あれ?僕はいつから眼鏡が必要になったのかな? 「おねえちゃん。大丈夫?」 うん、大丈夫だよ。気にしないで。と言おうとするけど上手く喋る事ができない。 ただ嗚咽する声が漏れるだけだった。 End
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―――― 二日目 3 ―― 「・・・。どうしてそんなにやさしいの?」 「・・・え?」 「キョンは、やさしすぎるの。わたしだけじゃない。有希にも、みくるちゃんにも、阪 中さんにだって・・・」 俺は・・・、それほどまでに優しかっただろうか。 「キョンが私に優しくしてくるれるたびにね、あたし思ったの。この人はわたしのこと を大切に思ってくれているんだって。でもね、みんなといると思い知らされるの。あぁ、 私だけじゃないんだって。キョンにとって特別なのはあたしだけじゃないんだ、ってね」 「・・・・。」 俺はハルヒの告白を黙って聞くことしかできなかった。俺はハルヒを特別だと思った ことがあっただろうか。胸に手を当てて考えてみる。 「ハルヒ、いいか?よく聞け。俺にとってお前だけが特別な存在なんだ。」 俺にとってハルヒは特別だ。その気持ちにウソはない。しかし、俺にとっての特別と はなんなんだろうか。俺はその答えを見つけられないでいた。 「あたしはね、アンタのことが特別なのよ!ううん、特別なんてものじゃない。あたし にとってはね、キョンが全部なの。」 ハルヒは俺の心を読んだかのように言った。それが・・・、答えなんだ。 「あたしは、あんたが、キョンが好k・・・・!」 俺はハルヒを抱きしめていた。無意識なんかじゃない。俺はハルヒのことを抱きしめ たくて抱きしめているんだ。特別ってこういうことだな。 「言わなくてもいい。これが俺の気持ちだ。」 「・・・・」 「好きだ・・・。ハルヒ・・・」 うわ、ハルヒの体・・・。思ったより細いな。ずっとこのままがいいな・・・。なぁ ハルヒ。 「・・・言ったわね?」 「・・・・え?」 ハルヒは俺からぱっと離れるとにやっと笑った。なんかとてもすごくいやな予感がす るんだけどな。 「今、私のこと好きって言ったわね。」 「う・・・・。言ったが・・・。それがどうかしたか?」 「私の勝ちね」 ハルヒは勝ち誇って言い放った。 「恋愛っていう病気はね、かかったものの負けなのよ?」 あぁ、すべてを今すぐ取り消したい。なんなんだろう。俺はこんな女を好きになって しまったというのか?あぁ、今すぐ首をつりたい。それにしてもこの女はこの非常事態 時に俺をはめたというのか。信じられん。あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。 「ようやく見つけましたよ。無事でしたか。涼宮さん」 おい、古泉。俺の心配は無しか。 「あなたが無事なのは喜ばしいことです。あなたに死なれてしまっては涼宮さんの精神 がどうなってしまうか想像もできません。お怪我がなくて幸いです。」 当然だろうな、こいつはこういう男だ。俺の心配なんざちっともしちゃぁいねぇ。 「いえ、とても心配でしたよ。アナr」 「みんなはどうなったんだ?」 ここは遮らざるを得まい。まさかみんなの前でそれを言うとはな。それにしてもあい も変わらずトンでもねぇことをさらっと言うやつだ。残念だが俺の体はハルヒのm ・・・。何言ってんだ俺。 「何人かお怪我をされた人がいるそうですが軽傷だそうで、空港が使用可能になり次第 帰国するという話でしたよ。」 それはよかった。まぁこれもある意味で一生忘れられない修学旅行だな。それにハル ヒと・・・。 「コラ、エロキョン。ニヤつくな」 必死に笑いをこらえながら突っ込むハルヒ。ホントに心の中が読めるんじゃないのか ?コイツは。 「さぁ、お二人さん。早く帰りましょう。先生方や皆さんもお待ちですよ。」 それもそうだな。何はともあれみんなに迷惑をかけるのはいい気がしない。ホテルに 帰るとするか。 幸いにも俺たちの泊まっていたホテルはひどい被害に遭うこともなく使える部屋をか き集めることで俺たちの寝泊りするところは確保できた。市内二つの空港の被害もひど いものではなく中国から航空機が到着次第ここを出発できるらしい。少なくともそれは 明日以降になるわけだ。 やれやれ。それにしても今日は疲れたな。さすがに今日は誰も騒ぐやつはいるまい。 寝るとするか。 ―――― 二日目 Fin―― 三日目
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サイギさんが入室しました サイギ- (相変わらずバレンタイン色全開な店内、昼 サイギ- (昨日は案外賑わってたな。吹雪だっていうのに(割れた窓を修理しつつ サイギ- (物好きな人も多いもんだ。 ……いや、俺もか。(着々と作業を進める ヒュウマさんが入室しました ヒュウマ- よぉーっす!(扉をバンと開けて入ってくる派手な服の男 サイギ- いらっしゃいませ。(作業を止め、出迎えるウェイター ヒュウマ- 日替わり魚定食ひとつー。(大声で注文しながら勝手に席に付く サイギ- 畏まりました。少々お待ち下さい。(厨房へ伝えに…行かなくても伝わってるだろう ヒュウマ- (メニュー手に取ってパラパラ サイギ- (相変わらずバレンタイン仕様、チョコ尽くし特別メニューの数々 ヒュウマ- ちと新メニュー多すぎじゃねーか?(パラパラと サイギ- 元々タウンページ並だしいくら増えても問題ないだろうと、店長が。(困り笑いで ヒュウマ- あぁ、聞こえてたか、すまねぇな。(顔を上げてサイギに サイギ- ぁ、いえ。 宜しかったらご利用くださいね(ちゃっかりスマイル ヒュウマ- んにしたって多いな、オイ。 ヒュウマ- 今夜はパーティかなんかか?(喫茶の飾りつけにも目をやる サイギ- 今日は2月14日、バレンタインデーですよ。(そんなヒュウマに簡潔に サイギ- なので店内の飾り付けと、特別メニューをご用意させていただいています。 ヒュウマ- へぇ、そういうわけってか…(店内を再びゆっくり見渡す ヒュウマ- なかなかシャレてるじゃねぇか。 そのなんたらタインデーってのも十二分に満喫できそうだ。 サイギ- ファンからチョコを貰ったりはしないんですか? ヒュウマさん ヒュウマ- いつも貰ってるけどな…あー? ヒュウマ- (何か思い出したように ヒュウマ- そういや去年もこの時期すげぇ量届いたっけかな、 サイギ- あはは、もてますね。(笑って、一旦厨房まで ヒュウマ- ありがとよ。(返して、席で待つ サイギ- (トレイを手に戻ってくる サイギ- お待たせしました。日替わり魚定食になります。(ヒュウマの前にトレイを置く ヒュウマ- おう、ありがとな。(受け取る サイギ- 本日の魚は…チョコの海を泳いだシシャモの甘辛煮、です。 サイギ- それでは、ごゆっくりどうぞ。(一礼して、去る ヒュウマ- んだそりゃ? 変な奴だな。(笑って返す ヒュウマ- (箸を取り、椀を持ち、食す サイギ- (厨房奥へ エルキスさんが入室しました エルキス- え、えーっと、こんばんは(控えめに扉が開く ヒュウマ- よぉーっす!(空になった定食を前に手を上げて挨拶 エルキス- (入店してくる長身見た目イケメン エルキス- ! え、あ、はいっ!(ヒュウマの声に驚く ヒュウマ- よう、飯か? エルキス- あ、いえ、…いや、その、はい(曖昧な返事 ヒュウマ- ならこっち来いよ、一緒に食おうぜ。 エルキス- …は、はいっ それじゃ、失礼します(軽く頭下げて エルキス- (ヒュウマの対席まで歩く ヒュウマ- オレはヒュウマ。 アンタは?(メニューを渡す エルキス- 、(受け取り) え、えーっとあた、じゃなくて私は、エルキスって言います。 ヒュウマ- エルキスか、(座ったままエルキスを見上げ エルキス- (…うーん、何処かで見たような……?(ヒュウマちらっと見つつ、着席 ヒュウマ- 背ぇたけぇな、なんか武術やってっか? エルキス- 、(背というワードに何か反応 エルキス- いえ、武術…って程じゃないですけど、少しなら…(平静保って ヒュウマ- へぇ、どんなんだ? エルキス- えっと、鎖鎌…です。 ヒュウマ- へぇ、珍しい武器じゃねぇか。 ヒュウマ- 強ぇんだろ? エルキス- えっ? ヒュウマ- あぁん? エルキス- いえ、その、修行はしてきたんですけど、あんまり闘った事はなくって… ヒュウマ- へぇ、丁度修行終わりって奴か… ヒュウマ- 楽しみじゃねぇか。(そういって笑って ヒュウマ- 飯くったら一勝負しようぜ? エルキス- … えっ!!? エルキス- (あ、そ、そっか、ここエンドレス・バトルなんだ……!! ヒュウマ- あぁん? 都合悪かったか? エルキス- (えぇっでもでも今日ってバレンタインデーなのにっ、店もこんな飾り付けモードで… エルキス- あ、いえ!そんな事は…っ ヒュウマ- お、いい返事だぜ。(楽しそうに ヒュウマ- 期待してるぜ、エルキス。(相手の胸に拳を軽く当てる エルキス- 、――(とん、と エルキス- ――いやぁぁッ!?(その拳を思いっきりはたく ヒュウマ- あぁん?(叩かれた拳をを引いて エルキス- ―ぇ、あ、いえごめんなさっ、…! ?(思いっきり引け腰 ヒュウマ- いや、別に良いんだけどよ。(手を軽くふらふら振って エルキス- ―、……(うぅ、ダメよあたし、落ち着かなくっちゃ…トオルくんだって言ってたし… エルキス- あ、あの、……(おずおずと ヒュウマ- あぁん? エルキス- 私、いえ、あたし… …女、なんです。(目逸らしつつ ヒュウマ- ぁー…あぁん?(もう一度 エルキス- ……女なんです。(言い難そうに ヒュウマ- へぇ、そうは見えねぇけどな。(強そう的な意味で エルキス- Σ ――!!(ショーック!! ヒュウマ- 背ぇ高ぇし、カッケェ面してるじゃねぇか。 十分ファン付きそうだぜ? エルキス- お、女の子に好かれてもあんまり…(困ったように エルキス- (そういえば今日、チョコ貰っちゃったなぁ…>< ヒュウマ- あぁ、それもそうか。 エルキス- えっと、ヒュウマさんは何か武術をやってるんですか?(気を取り直して ヒュウマ- あぁ、フォーデン格闘家をやってる。 エルキス- フォーデン… ぁ、あの戦闘都市で有名な所ですね。(そこでふと思い出す ヒュウマ- あぁ、そこだな。 エルキス- あ、(ヒュウマの顔見て ヒュウマ- あぁん? エルキス- も、もしかしてテレビとか出てたりしますか…? ヒュウマ- あぁ、たまに試合が中継されるな… ヒュウマ- あとスコール社様の方の宣伝とかな エルキス- あ、あぁっ!どうりで何処かで見たことあるなって…! ヒュウマ- お、見てくれたことあったか。 エルキス- あ、はい。 すみません、そんな有名な人だったのに気付かなくって… ヒュウマ- 良いっての。 オレもアンタのこと間違えたしな。悪ぃな、 エルキス- あ、いえ。あたしはいつもの事なんで… ヒュウマ- オレのCMの方見てくれたのか? エルキス- はい。洗濯機とかエアコンとかですよね ヒュウマ- あぁ、それだな。 ヒュウマ- CMのオレはカッコ悪ぃかもしんねーけど、アレの性能は大したもんだから信用してやってくれよ。(慣れない言い回しでさりげないCM エルキス- …ぁ、は、はい。(あまり気付いてない様子 エルキス- あ、でもCMのヒュウマさんも格好良かったですよ。すっごく爽やかな笑顔で(洗濯機の事らしい ヒュウマ- はは、ありがとな。(少しだけ恥ずかしそうに笑って返す トオルさんが入室しました トオル- (扉を開けスケートで入ってくるメガネの少年 エルキス- 、あれ(トオルに気付いて トオル- やー久々だねー(元気にエルキスに近づいてくるちっちゃな男の子 トオル- 元気してたー? エルキスお・に・い・さ・ん? (イタズラっぽい笑みで エルキス- 久しぶり。トオルくん(笑って迎える エルキス- ふふ、大丈夫だよ、この人にはもう言っちゃったから(ヒュウマ手で示して トオル- おぉ?? ヒュウマ- よぉーっす。(片手を上げるトオルと目が合う トオル- ちぃーっす。(手を振って挨拶 エルキス- トオルくん、隣来る? トオル- うん、行く行く~(隣にひょこひょこ ヒュウマ- オレはヒュウマ。 アンタは? エルキス- (一つ分奥の席に移動 トオル- オレ様はシロキ=トオルだよ。 トオル- 誰々? ひょっとしてエルキスおにーさんの彼氏?? エルキス- そ、そんなわけないでしょっ!(焦って手をパタパタ トオル- だよねー? そうだと思った。(楽しそうに エルキス- フォーデンの格闘家さん。会ったのは今日が初めてよ、もう(む、と ヒュウマ- あぁ、ほんの少し前だな。 ヒュウマ- そういやまだ注文してなかったな、(とエルキスに ヒュウマ- ボウズもなんか食うか?(とトオルに目をやり エルキス- そういえばそうね。メニューどうぞ(トオルにメニュー渡して トオル- む、(ヒュウマを睨み上げながらエルキスからメニューを貰う ヒュウマ- オレは味噌汁定食追加だな、アンタらは何にする? エルキス- えっとあたしは、 …メニュー多いなぁ(パラパラ ミレイさんが入室しました ミレイ- こんばんはー♪(元気よく可愛らしい挨拶と共に トオル- んじゃ、オレ目玉焼きハンバーグねー。 ヒュウマ- よーっす!(入り口に向けて手を上げる エルキス- あたしはサンドイッチセットかな。あ、(つられて入口を見遣る トオル- ちぃーっす!(入り口に振り向き手を振る ミレイ- エヘヘっ♪ 何か楽しそうだねっ(集まってるとこまでぱたぱた小走りでやってくる ミレイ- あたしも混ぜてよー。 ねっ?(首傾げて ヒュウマ- おう、来るか?(奥に詰め隣を空ける ミレイ- えへへっ、ありがとー♪(ヒュウマの隣に座る ミレイ- (いつものバッグを床に置き、何やら紙袋を手に ヒュウマ- オレはヒュウマ、アンタは? エルキス- ぁ、こんばんは。エルキスって言います(控えめに ミレイ- あたしはミレイって言うんだ。よろしくねっ♪(笑顔を振り撒き トオル- オレ様はトオル。 よろしくー ミレイ- アンド、ハッピーバレンタイン!(ヒュウマ、トオルと続けて小さな何かを投げる ヒュウマ- あぁん? トオル- 何何?? トオル- (二人ともきっちり受け取る ミレイ- (チロルチョコ 味はそれぞれ違うっぽい トオル- おーチロルじゃーん!(笑顔で ヒュウマ- あぁん? チョコか? ミレイ- えへへ、君もどーぞっ♪(エルキスにもぽいっと エルキス- 、ぁ(キャッチするが微妙な表情 トオル- さっすがエルキスおにーさん、モテモテじゃん? トオル- あ、オレ様にもありがとねー。 ミレイちゃん。 エルキス- 、トオル君もヒュウマさんも貰ってるでしょっ(むーっと ミレイ- えへへっ♪ どういたしましてー(にこっと ヒュウマ- あぁ、例のデーか。(遅れて理解 ヒュウマ- ありがとな、 エルキス- 、うん。ありがとう。(こちらもお礼を ミレイ- ホワイトデーは倍返しよろしくねっ(にこ トオル- いいよー、まかせといてー!(笑顔で エルキス- …う、うーん(チロルの倍って言っても…っていうかあたし…(困り笑い ヒュウマ- あぁ…ホワイトデー、な?(曖昧に ミレイ- あれっ?知らないのー?3月14日だよっ(ヒュウマに ヒュウマ- あぁん? 来月か、 ミレイ- 女の子はここぞとばかりにブランド物のバッグや宝石をねだるんだからー(意地悪笑み エルキス- あはは…(あたしにはそんなテクニックは無いなぁ… トオル- でもちゃんと買ってあげちゃう男どもー。 ヒュウマ- エルキスにも渡しゃいいのか?(唐突に エルキス- え、?(きょとん ミレイ- え?(きょとん トオル- ぁー、 エルキス- …あ、あー、でもあたしチョコあげてないですよ(とりあえずフォロー(?) ミレイ- あたし?(きょとん ヒュウマ- あぁ、そういう決まりだったか…(勝手にエルキスの言葉を納得 エルキス- お返しの日って感じですからね、は、ははは(誤魔化しつつ ミレイ- ふー、ん…(頬杖ついて口尖らせて トオル- ミレイちゃーん、(か細く呼びかけ ミレイ- なぁにー?(静かに首をそっちに トオル- ついてきてるー?? ミレイ- だーいじょうぶっ♪ だってあたしだもんっ(ウィンク トオル- うんうん、そうそう。(にこにこして頷く トオル- でもエルキスおにーちゃん、渡す人いなそうだよね~ エルキス- 、うっ(痛いところ突かれた エルキス- だ、だってそんな恋人とか…!一応買ってはみたけど…(ぼそぼそ トオル- ははっ。一応買ったんだー? 超乙女っぽいじゃん。(にこにこ エルキス- う、ど、どうせらしくないって思ってるんでしょー! トオル- ううんー。 良いんじゃない? トオル- エルキスおねーちゃんらしくてさ~(子供っぽい無邪気な笑い エルキス- ―…、もう。 ミレイ- 渡す人いないんならどっちかにあげちゃえば?(唐突に トオル- そうそうー。 余ったら貰ってあげてもいいぜー? ヒュウマ- あぁん? エルキス- 、え、えぇっ…!?(動揺 ミレイ- 自分で食べるってのもつまんないじゃん。ね、エルキス、ちゃん♪ エルキス- 、で、でも…そういうのもなぁ、(ヒュウマとトオルを交互に見つつ トオル- (にやにやしながらエルキス見てる ミレイ- (同じくにこにこしながら ヒュウマ- (あぁん?しながら厨房に時折目をやる エルキス- 、……~~~(困惑困惑 トオル- おー、悩んでる?悩んでるー?? エルキス- ~~もーっ!茶化さないでよっ! トオル- じゃあオレにちょうだい。(子供っぽい笑顔で エルキス- 、、 ミレイ- ぉー(小声 エルキス- ……分かったわよ。 エルキス- じゃあ、あげる。(ぼそっと トオル- おぉー!? エルキス- (鞄の中を探り、それっぽくかわいく包装された箱を取り出す セドさんが入室しました トオル- わー可愛いじゃんっ セド- …(入り口を静かに開けて入ってくる ミレイ- わー、かわいいラッピングー!(箱見てきゃいきゃい エルキス- っ、いいでしょっ、チョコくらい可愛くしたって! トオル- ははー、大丈夫大丈夫。(チョコじーっと見て エルキス- はい、どうぞ。(トオルに手渡す トオル- エルキスおねーさんも十分可愛くて面白いし。(エルキスを見上げる トオル- うん、ありがとね~(笑顔で受け取る エルキス- 、―……っ(照れたように顔赤くする ミレイ- あっ、こんにちはー♪(気配的にセドに気付いてた 手をあげて挨拶 セド- こんにちはっすね…(暗く挨拶。手ぶらに作業着の男 ヒュウマ- よーっす!(手を上げて挨拶 ヒュウマ- オレはヒュウマ、アンタは? エルキス- 、(誤魔化すようにセドの方を向いて エルキス- っぇ、 先輩!? (驚く セド- 自分はセドっすね…(ヒュウマやミレイに名乗りながらエルキスの声を受ける トオル- せんぱい??(後ろを振り向く ミレイ- あれっ、エルキスちゃん知り合いなのー? エルキス- せ、セド先輩、どうしてこんな所に…?ずっとミストに籠ってたんじゃあ… セド- 別にたいした理由なんて無いっすよ… トオル- だれだれー? エルキスおねーさんの先輩?? エルキス- で、でもやっぱり変ですよ先輩。放っておいたら絶対出てこないと思ってました! セド- 自分もたまには森出るっすよ… セド- このEBも2回目ぐらいすかね… トオル- んー??? ミレイ- うーん、先輩後輩ってのは確実っぽいね(頬杖ついて エルキス- そ、そうなんですか…? セド- そうすね… セド- なんかそっちにはわかんない話っすね…(後ろのミレイやトオルを見やり エルキス- ぁ、そ、そうね。ごめんなさい(周りに セド- はぁ、さーせん… ミレイ- いーのいーのっ♪(言って、紙袋をごそごそと トオル- ね。平気平気ー。 ミレイ- はいっ♪(ぽいっとチロル投げる>セド セド- なんすかね…(片手で掴み取り ミレイ- ハッピーバレンタインっ♪(セドに笑顔見せる セド- チョコっすか…(受け取ったものを見直す セド- ありがたいすけど…自分名前しらないすね…(ミレイ見て ミレイ- あたしミレイっていうの。よろしくねー♪(にこ セド- ミレイさんすか…あざーす…(チョコをポケットへ仕舞う ミレイ- エヘヘ、倍返しもよろしくっ♪ セド- うわ…はっきり言うっすね… ミレイ- 言わなきゃ知らない子や忘れちゃう子がいるんだもん。ねっ?(ヒュウマに ヒュウマ- あぁん? ヒュウマ- 覚えてるよ、3月の14日のカウンターデイだろ? ミレイ- ぶっぶー。ホワイトデーだよっ。 言い得て妙だけど(最後小声 ヒュウマ- 倍返しなんだからカウンターでいいじゃねぇか、 トオル- このおにーさんはあんま期待できないかもねー。 ミレイ- そうだねー(トオルの方向いて トオル- オレ様はちゃんと覚えてるからねー、ミレイちゃん? ミレイ- エヘヘっ。よろしくねートオルくんっ♪ トオル- うん。 トオル- エルキスおねーさんも期待してていいよー。(可愛く包装された箱をエルキスに見せて エルキス- 、―…う、うん。・・・… セド- 自分はそろそろ帰るっすね…(と、言うもまだ入り口から数歩進んだ辺り ミレイ- あれー、お兄さんもう帰っちゃうの? エルキス- 、そうですよ先輩!せっかく久しぶりに会ったのに セド- 別に用事あったわけじゃないすからね…チョコあざーすした…(ミレイに セド- どうせまたすぐ会えるんじゃないすかね…同じ職場なんすから… ヒュウマ- 何だ帰るのか? 一回戦ってかねーか? セド- 遠慮するっすね…外まだ積もってるすから… エルキス- そ、そうですけどっ。あたしまだしばらくセントラルに居ますよー? セド- それで良いんじゃないすかね… セド- ちゃんと目的通り進んでるみたいじゃないすか… エルキス- 、え? エルキス- あ、まさか先輩、あたしの様子見に来てくれたんですか? セド- そんなとこすかね…別にそれだけじゃないすけど… セド- アンの奴が無駄に心配してたっすね… 明日ちゃんと伝えとくっすよ…(言いながらドアのほうへ下がっていく エルキス- え、アン先輩が…? エルキス- そうだ、フェルアさんにもよろしく言っておいてくださいねー! セド- はいはい、伝えておくっすよ セド- … ミレイ- えへへっ、また今度会おうねー♪(セドに手を振る セド- 自分もう去るっすね…(ミレイやトオルやらに セド- お騒がせしたっすね…さーせん…(だらりと頭を下げた後、背を向けて出て行く セドさんが退室しました(2008/02/15 07 14) トオル- あ、うーん?、またねー??(手を振る エルキス- …?(何か首傾げる サイギ- (厨房から歩いてくる ヒュウマ- 日替わり魚定食味噌汁二つでー!(サイギに注文 サイギ- はい(伝票にメモしつつ一同の席へ トオル- あ、じゃあオレ様も注文していい?(サイギに サイギ- はい。どうぞー(笑顔で トオル- 目玉焼きハンバーグでー。(笑顔で注文 時刻はおやつ時をすぎた辺り エルキス- えっと、サンドイッチセットお願いします。アイスティーで(続けて注文 ミレイ- じゃーあたしチョコレートパフェ♪ ミレイ- バレンタインだからサイズアップで3倍だよねーっ トオル- あれー?さっき自分で食べるのは無いとか言ってなかったっけー?? サイギ- はい。(さらさらとメモ ミレイ- だってちゃんとあげてるし。甘いものは別腹だもーん(トオルに笑って サイギ- 以上で宜しいですか? ミレイ- いいよねー? トオル- 良いですよー。 サイギ- 畏まりました。少々お待ち下さい(立ち上がり サイギ- すみません。空気読んでたら遅くなってしまって(こそっとヒュウマに言って去る ヒュウマ- あぁん? あぁ、別に気にしてねぇよ。(こそっと風で返す サイギ- (そしてすぐさま出てくる 日替わり魚定食味噌汁2つを持って サイギ- (どうも最初の一声で伝わっていたらしい それにしても超速 サイギ- お待たせしました。(ヒュウマの前に定食のトレイを置く ヒュウマ- おう、ありがとな。 サイギ- ごゆっくりどうぞ。(会釈して去る ヒュウマ- んじゃ、先頂くぜ? エルキス- ええ、どうぞ。 ヒュウマ- (箸を手に取り、椀を手に取り、食す。 ミレイ- ― わ、超速。 トオル- ちゃんと食べれてるのかなー? ヒュウマ- あぁん?(既に箸を置き終えている エルキス- え?(キョトン エルキス- (全然見えなかった… サイギ- (続けて目玉焼きハンバーグ、サンドイッチセット、チョコパフェを一気に持って来る サイギ- お待たせしました(それぞれの前に置いて トオル- おぉー来た来た。 ミレイ- やったー♪ サイギ- ごゆっくりどうぞ。(会釈して、伝票を置いて去る ヒカルさんが入室しました ヒカル- ……(扉開けて入ってくる、無愛想な長身女 ミレイ- ぁ、(入口の方に目を ヒュウマ- お、ヒカルじゃねーか。(手を上げて入り口へ挨拶 ミレイ- (稲葉ヒカルだ。 トオル- んー?(目玉焼き頬張りながら振り向く エルキス- あれ。お知り合いの方ですか?(ヒュウマに ヒカル- (ツカツカと一同の方に歩いてくる ヒュウマ- アンタにわかりやすく言うと、先輩って奴だな。 エルキス- ―ぁ、もしかしてプラズマ蛍光灯の…! ヒカル- …。(前まで来て、一行とヒュウマを見降ろす ヒカル- 帰るわよ。ヒュウマ(簡潔に ヒュウマ- おう。(席を立つ トオル- ぇ、?? ヒカル- (他には何もいわず、すっと踵を返す ヒュウマ- じゃあな、また会おうぜ。(食事中の三人に手を振る エルキス- ぇ、ぁ、はい。・・・? ミレイ- もしかして恋人ー?(茶化すように トオル- だったりしてー? ヒカル- …ふざけないで。(全員を睨む トオル- ぅ、 ミレイ- きゃーんっ エルキス- (ビクッ(な、なんであたしまでー!? ヒュウマ- 違ぇーよ、ただのライバル。 そんだけだぜ。(皆に言いながら出口のほうへ ヒカル- …行くわよ。(ヒュウマをほんの少しだけ一瞥し ヒュウマ- おうよ、(応える ヒカル- ……。(後は無言で、出口まで歩いていく トオル- …(固まったまま見送る ミレイ- じゃあねー♪(手を振って ヒュウマ- おう、じゃあなー(笑顔でミレイに手を振る エルキス- ……さ、さよなら、、 ヒカル- (去る ヒカルさんが退室しました(2008/02/15 07 56) ヒュウマ- (去る ヒュウマさんが退室しました(2008/02/15 07 57) エルキス- ………、、 トオル- 怖かったねー? さっきのおにーさんの先輩さん?? ミレイ- 稲葉ヒカルってあんな怖いおねーさんだったんだー(残念そうに トオル- 知ってる人なの? ヒカルさん?? ミレイ- えっとねー、うん。同じ北河道場の先輩みたい。 ミレイ- 結構テレビとか出てて有名な格闘家なんだよー。2人ともねっ トオル- へぇ~ミレイちゃん詳しいねー。 ミレイ- エヘヘッ。そうかな~(にこ エルキス- エアコンとか蛍光灯のCMでしか見たことないなぁ、あたしは トオル- あーCMとかにも出てるんだっけ? 有名人さんだねぇ。 ミレイ- そだね。 ま、食べよっか♪(スプーン持って トオル- うん、そうだねー。(フォーク持って エルキス- それじゃ、いただきます(手を合わせる ミレイ- ― 数十分経過 ― トオル- ふぅーごちそうさまー。 エルキス- ごちそうさまでした。 ミレイ- おいしかったー♪ やっぱりチョコだよねっ トオル- うん、バレンタインデイだしねー エルキス- ぁ、それじゃ、あたしはそろそろ行こうかな。 トオル- そうだね、オレもそろそろ行こっかなー ミレイ- あれれっ、揃ってお帰りー?(にこー トオル- そーそー。 揃ってお帰りだぜー?(にこー エルキス- 、あ、あんまりからかわないでよっ(そんな2人に エルキス- 、もう、行くからねっ(荷物持って廊下に トオル- あ、待ってよおねーさーん。(ローラーで付いてく ミレイ- 気を付けてねーっ♪(2人に両手で手を振り トオル- んじゃまたね~(元気に手を振り後ろ向き走行 エルキス- うん。じゃあね。(ミレイに振り向き軽く手を振り エルキス- (店を出る エルキスさんが退室しました(2008/02/15 08 28) トオルさんが退室しました(2008/02/15 08 28) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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巫女美琴 「初詣なんていってもいいことないからなぁ」毎年初詣に行ってる上条だが、毎年おみくじでは凶賽銭箱の中に間違えて500円を入れる等、神様は喜ぶだろうが上条にとって不幸のオンパレードだ。「てかインデックス何処だ?さっきまでいたのになぁ」今年は空腹少女と一緒に来ているのだが『いい匂いがするんだよ!』といい何処かへ行ってしまった。「結局屋台回るだけでまだお参りすらしてねぇよ…」青髪と土御門を連れてきても良かったのだが『巫女さんやー』とか騒ぐのでやめておいた。念のため携帯に電話をかけてみる…がつながらない。また充電し忘れたのだろうと適当に考える。ちょっとよそ見して歩いていると1人の少女にぶつかる。「きゃッ!」「あ、ごめん。大丈夫か?」手を差し伸べて少女が手を掴み起き上がる。「って!?御坂?御坂だよな?」「えっ!?なんでアンタがいるの?」ぶつかった少女は御坂美琴だった。普段は常盤台の制服を着ているのだが…「で?お前はなんで巫女装束なんだ!それは姫神の領分だろうがああああああああ!」「何よそれ!あと姫神って誰よ!」ぎゃぁぎゃぁ騒ぐハイテンションな二人。どうやら美琴は友人の手伝いとしてこのような格好をしているようだ。「ふ~ん。なんだかんだでお前も大変なんだな」「まぁね。でアンタ今一人?」「あぁ、一人と言えば一人だな」「私今休憩中だから…一緒に廻らない?」「はい?本気ですか?」「そうよ…嫌なの?」普段見せないような目つきで上条を見つめる。「わかったわかった。どうぞお願いします姫!ん?巫女だから姫は変だよなぁ…」勝手にうーんと唸る上条。美琴は美琴で上条と一緒に廻れることが嬉しかったりする。「流石に巫女さんと一緒にいると俺目立つよなー…」「そう?………あと似合ってる…かな?」「ん、茶髪は気になるけど、まぁ似合ってるというよりかわいい…かな」「え?もう1回言って」「ん?かわいいぞ」「あ、ありがとう…」頬が赤く染まり、なんかモジモジしている。もちろん上条は気付いていない。「で、どうするの?」「ん?まぁ屋台でも少し廻るか、御坂なんか食いたいものあるか?」「え?別にないけど…」「んーじゃぁカステラ焼きでも買ってくるか、じゃぁちょっと御坂待っててくれ」「えっ、あ、ちょっと!行っちゃった…待ってる私は何すればいいのよ」数分後「御坂、寒かったろ?」「え?べ、別に大丈夫よ」「はいはい、御坂ちょっと口開けろ」「え?」とりあえず言われたとおりに小さな口を開ける。「ほれ」美琴の口の中にさっき買ったカステラを投下する。「はむ…!?」「うまいか?」「…うん(えっ…今のって恋人がよくやる『アーン』でしょ…えっ!?)」一瞬でタコのように顔が赤くなる。うれし恥ずかし純情乙女の美琴である。とにかく顔が赤いと悟られたくないのでとりあえず俯く。そんなことに気づかない上条は…「どうしたんだ?顔が赤いぞ御坂」「なんでもない…」「????まぁいいや、御坂おみくじでも引くか」「うん…」結構人が込んでいるので気をつけて進む。「混んでるから気をつけろよ御坂」「別に問題ないわよ。ってうわっ!?」普段慣れてない格好のせいなのか躓いた。「っと大丈夫か御坂」「うん(やばい…すごく恥ずかしい)」再び頬が赤く染まる。(これは一生に2度あるかないかのチャンスよ!もっと素直に積極的に…)1回深呼吸をし、小さい唇を動かす。「あのさ…手握ってくれない?」「はい?」「また躓いちゃうから…迷惑?」「いや、ううう、ならしょうがないよな、うん」「ありがとう…」さらに顔が赤くなり、ギュっと上条の手を握る。流石の上条も恥ずかしいのか顔が赤い。(ううう…幸せだよな…?でも周りの視線が痛い…普通の御坂ならともかく巫女御坂だぞ… なんだよこの破壊力…かわいいって怖いよな…)(やった…アイツと手をつないでる…ふふふ)欲望に満ち溢れている美琴であった。「~♪」しまいには鼻歌まで、すごくご機嫌である。「御坂さんご機嫌ですね。上条さんは周りの視線が痛いです…」「いいじゃない♪(いいこと思いついた)」「なんか不吉な予感がしますのよ!?」「えい、これで美琴さんの安全は保障された。ありがとね~」手を離し腕に抱きつく。「うぉぃ!御坂サンやめて!上条さんもう耐えられない…てか許可とれよ」「え?じゃぁ駄目?」「そんな目で尋ねないでください!ううう…」しばらく理性と視線に打ち勝たないといけない辛い時間が続くのであった。「あー疲れた…」「お疲れさま。くじ早く引きましょ。すみません2回分お願いします」「あぁ…って自分のくらい払うって」「いいのよ。カステラの借りもあるし」「そっか、じゃぁ美琴、お前先に引けよ」「え…あ、うん(今名前で呼ばなかった?)」ガチャガチャと箱を振りでてきた番号を言う。「はいどうぞ」「ありがとうございます。次アンタね」「あぁ…結果はもう見えてるよ…」同じく箱を振り番号を言う。「どうぞ」「ありがとうございます」「アンタどうなの?」「みたくないです。御坂は?」「私もまだ見てないの、じゃぁ見てみるわね…」「おっすげーな、大吉か、上条さんには縁がありませんな」「…(恋愛、恋愛…)」「???」『積極的にアプローチすれば必ずその恋は実るでしょう』(これって…やった!今年こそいけそう!)「なかなかいい結果ね。でアンタは?」「どうせ凶だろ」「見てみないとわからないわよ?」「はいはい、じゃぁ見るか…」「どうだったの?」「吉…だ。信じられない…」「よかったじゃない、ちょっと貸して」「わ、わかった」(こいつの恋愛もチェック…)『出会いは多いがちゃんと1人に絞らないと不幸が訪れるだろう』(コイツらしいわね…)「???どうしたんだ御坂?」「なんでもないわよ、返すわ」「あぁ、そういえば時間大丈夫かお前?」「え?ああ!あと2分しかない…じゃぁ私行くわね、今日付き合ってくれてありがとね」普段見せないような笑顔で手を振る。「じゃぁな、御坂(本当にビリビリなしならかわいい子なんだけどな)」「さてと帰るか…ん?何か忘れてるような…まぁいいや」結局帰り、寮についたときにインデックスのことを思い出し走って元に戻るのでした。完
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律「後で後悔したくないしな。思いきってさ、一緒に付き合ってって言ってみたんだ」 唯「お~りっちゃんやるねえ」 律「だろ?へへん」 澪「いや、威張るとこじゃないだろ」 梓「ちょ、ちょっとそんな大事な事なんで隠してたんですか!そんなの初耳です!」 唯「あ、あずにゃんおはよ、あずにゃんもまだデキてないの?」 梓「デキてないですよ!誰とデキるって…ま、まさか唯先輩!?」チョットコンナミナサンガミテルマエデ… 唯「憂とか」 梓「へ?……唯先輩じゃないんですか?」 唯「いやあ、あずにゃんと私はどうやってもデキませんな」 梓「」ガーン 唯「あずにゃんとは学年が違うからね、私も夏休みの課題ムギちゃんに見せてもらおーっと」 律「丸写しはバレるぞー」 澪「お前が言うな」チョップ ※ 作者別 ワイワイガヤガヤ 梓(そんな……私と唯先輩がデキていなかったなんて……!てっきり毎日抱きついてくるもんだから私にゾッコンなのかと思ってたのに…) 梓(ていうかさっきの流れは) 梓『デキてないですよ!誰とデキるって…ま、まさか唯先輩!?』チョットコンナミナサンガミテルマエデ… 唯『そう!!この私ととか!!///』ギュー 梓『ふにゃあああ///』 唯『あずにゃん、私と付き合って///』 梓『はい、よろこんで///』 律澪『うんうん』パチパチ 梓「ってなる流れでしょうが!!!」バンッ!! 「!?ど、どうしたのあずにゃん?いきなり机叩いて…?」 梓「あっ…」 梓「す、すみません!!ちょ、ちょっとそこに蚊がいたものですから!!」 澪「」 律「まったく驚かすなよ……って澪ー!?」ダッ 律「き、気絶してる……!」 唯「えっ!?だ、大丈夫澪ちゃん!?」ダッ 梓「あ、あ……」 律「唯、ちょっと唯の部屋のベッド借りていいか?これはちょっとすぐには回復しそうにないぜ」 唯「う、うん!わかったよ!!じゃあ私とあずにゃんも澪ちゃん運ぶの手伝うよ!」 律「大丈夫。もう私も慣れたから。一人でも余裕だ」 唯「そ、そう……?」 律「あぁ、心配するな。じゃあ、ちょっと澪のこと寝かしてくるな?よっこらしょっと」ヒョイッ 澪「」 梓「り、律先輩!やっぱり私も手伝います!!」 律「だから大丈夫だって。お前はここで唯とおとなしく待ってろ」 律「ほんじゃあ行ってくるなー?」バタン 唯「……」 梓「……(非常に気まずい…)」 唯「……あずにゃん、なんでさっきあんなに強く机叩いたの?」 梓「……えっ!?そ、それは……!!(言えない!私と唯先輩がデキてなかったことが不満だったなんてとても言えません!)」 梓「ちょ、ちょっと机に蚊がいまして…、それを……」 唯「な、なーんだやっぱりそうだったんだ…私てっきり……」 唯「……」 梓「!?(てっきり……その後は何ですか!!)」 梓「こ、これはもしや……!!」 唯『私てっきりあずにゃんが私とデキてなかったことが不満だったのかと…』 梓『そ、そのとおりですよ唯先輩!!』 唯『じゃあ不満を払拭するため、付き合っちゃおうか?』 梓『はい!!よろこんで!!』 ギシギシニャンニャンニャン 梓「ってなる流れかも!!?」 梓「唯先輩!!正直に答えてください! てっきり、何だと思ったんだすか!?」 唯「あぁー、そういえば続き言ってなかったね!私てっきりあずにゃんが素手で机を割ろうとしたのかと思ったんだよ」 梓「……はい?」 唯「あれ?聞こえなかった?だから私てっきりあずにゃんが素手で机を割ろうとしたのかと」 梓「ちょ…!!そうじゃないでしょ!う違うでしょう!!!」 梓「そこは『私てっきりあずにゃんが私とデキてなかったことが不満だったのかと…』って言うところでしょう!!」 梓「なんですか!!素手で机を叩き割るって!!私はカイリキーですか!そんなわけないじゃないですか!」 梓「あぁー、とても言えないとか言っちゃったけど言ってやるです!!私と唯先輩がデキてなかったことが不満だったからですよ!!どうせそうですよ!!!」 梓「なのに唯先輩ったらちっとも気づかなくて…!私はこんなに好きなのに!!」 梓「正直ちょっとイライラしちゃっただけです!すみませんでした!!」 唯「あず…にゃん…?」 梓「あ……(し、しまった!!感情の高ぶりを抑えられなくてつい…)」 梓「ご、ごめんなさい唯先輩今のはなんでもないんです!!忘れてくだs」 唯「あーずにゃん」ギュー 梓「!?ゆ、唯先輩……!?」」 唯「あずにゃんってさ、まだデキてないの?」 梓「え…?え!?」 唯「さっきはあずにゃんと私はどうやってもデキませんなとか言っちゃったけど、実は私……あずにゃんのことが!!」 梓「えー!!?(唯先輩が!!私のこと…!!///)」カァー 梓「」バタッ 唯「s…ってあれあずにゃん!!?」 梓「」キュー 数日後 純「え?梓と唯先輩ってデキてるの?」 梓「そうだよ」 梓「唯先輩にね、一緒に付き合ってって言われて」 純「お~梓~!やるねえ」ニヤニヤ 梓「でしょ?ふふん」 純「いや、威張るとこじゃないから」 あーずにゃん!! 梓「!唯先輩の声だ!じゃあまたね純!!」ダッ オマタセシマシター ジャアイコッカアズニャン 純「……お幸せに」 終われ 戻る
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※このSSには残酷な表現が含まれます、注意してご覧ください。 やぁ、君が図鑑作成を手伝ってくれるトレーナーだね?僕はハカセノ ジョウシュっていう名前なんだ、覚えておいてくれたまえ。 うん、オーキド博士の助手として今回の仕事に望んでいるんだけど、その仕事内容なんだがね…… どうやら新種の萌えもんが見つかったらしいんだ、それで君に捕獲をお願いしたいんだよ。 図鑑記載のためには論文として発表する必要があってね、6匹ほどよろしく頼むよ。 …… やぁ、さすが速かったね、これが新種萌えもんの 128か…… どれ、それじゃあ計測しようかな。 あ、君も興味あるなら手伝ってみるかい? なぁに、難しい事はないさ、ささ、一緒にやろうじゃないか! まずこの6匹の 128の中から形態的に最も 128らしいものを選ぶんだよ。 君ならどれだと思うね? …… なるほど、この3番目に捕まえた 128だね? うん、それじゃあ図鑑用の写真とデータはこの個体を使おう、これをホロタイプと言うんだよ。 そして他の5体は個体差のデータとして記載する、これをアイソタイプと言うんだ。 ははっ、君には難しかったかな? さぁ、それじゃあ 128を標本にするよ。 え?標本って何かって? ホルマリン標本とかって聞いたことあるかい? うん、それだよ。 萌えもんは特定の遺伝子配列によって認識されるからね、使う薬品はホルマリンではなくてアルコールなんだけど……あぁ、ごめんごめん、難しかったか。 この 128を70~90%のアルコール溶液の中に放り込むのさ。 え?死んじゃわないかって? うん、そうだね、かわいそうだけど図鑑に載せるためには仕方ないのさ。 だって、生きていたら成長しちゃって、図鑑に載せたデータが本当かどうかって聞かれてもわからなくなるでしょう? 標本として残しておけばいつまでだって同じ個体からデータが取れるんだよ。 あぁ、納得できないって顔だね……でもこれが図鑑作製なんだよ。 さ、そうこうしてる内に 128が逝ったようだね。 じゃあ取り出して、計測しようか。 …… ええっと、高さは1.50m重さは65kgか……少し太り気味だな…… おや、6匹とも♂……なのか?プッ これは♂100%なのかな? 今後の研究課題だな。 おや?どうしたんだい?気分でも悪くなったかな? あ、帰るのかい?ちょっと待ってくれたまえよ、まだ計測が……